超コレクション展 第3章 Hello! Super Visions【過去美】

前回、前々回に渡って大阪中之島美術館のオープニング記念展「超コレクション展」の第1章、第2章を紹介してきました!

今日は最後の第3章です☆

第3章 Hello!Super Visions 

こちらのゾーンでは、19世紀後半から1980年代までのポスター、リトグラフ等のグラフィック作品や家具などが展示されています。

 

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アンリ・ド・トゥールーズロートレックムーラン・ルージュラ・グーリュ」1891年

まずはなんといってもロートレック

もともとこちらはサントリーホールディングスの所蔵作品でしたが、大阪中之島美術館に現在は寄託されています。

 

しかもこちらの1枚は、ロートレックの名を一躍有名にしたもので、その中でも最後の刷りまで完了されたひっじょ~~~に貴重なものとなってます!

(こちらも撮影可!)

 

ロートレックはフランスで最も古い歴史を持つ貴族の家系で生まれました。

しかし14歳の時に椅子から落ちて右大腿骨を骨折し、その翌年に今度は溝に落ちて左大腿骨を骨折してしまう悲劇が…

この怪我によってロートレックの下半身の成長がとまってしまったのは有名な話…。

名門な家だけに近親婚が多く、彼の両親もいとこ同士だったことでもともと骨が弱く産まれたそうですね。

カルシウムが追いつかないわけだ…

 

 

彼の父親や祖父も絵が上手く、そこから影響を受け絵を描き始めたそう。

それから17歳の時にパリのフェルナン・コルモンの画塾でエミール・ベルナール、ゴッホらと知り合い大きな刺激を受けることになります。

そして同時期にジャポニズムブームの最中において、浮世絵や七宝焼きなどを目にしてこちらからも作風に大きな影響を受けます。

そしてかの有名なムーラン・ルージュに入り浸りそこで踊り子たちのスケッチを始めます。

それが目にとまり、ポスターを石版画刷り(リトグラフ)で制作することになりますがそれがこの有名なムーラン・ルージュシリーズ!

 

どうでしょ?どことなく浮世絵の雰囲気が感じられませんか?

絵の中に字を組み合わせたり、黒いシルエットの男性を主役の踊り子の前に横切らせたり、シンプルな線をもって人物の躍動感を表現していたり

 

ロートレックが好きすぎるあまりだいぶロートレックにさいてしまいました(笑)

 

この他にも日本人大好きのミュシャの作品も勿論あり、そしてピエール・ボナールによる面白い作品がこちら

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ピエール・ボナール「乳母たちの散歩、辻馬車の列」1899年 
大阪中之島美術館蔵

https://nakka-art.jp/untold-99-stories/story03.html

完全に屏風です。四曲一双の屏風です。

以前、アサヒビール大山崎山荘美術館の春のコレクション - 美術幼稚園にて紹介した時にも書きましたが日本かぶれのナビ派と揶揄されているぐらいには日本の文化に夢中だったそうです^^

 

ナビ派とは、ゴーギャンに影響を受けたポール・セリュジエが発起人となって結成されたグループで見た目は平面的な色や輪郭が特徴的。ちなみに思想も強めの集団でした。

自分たちだけで通用する言葉を編み出したりもしていたそう…

 

そしてそして、まさかここで会えるとは思ってなかったオーブリー・ビアズリーのポスターもありました!

イギリス世紀末の唯美主義、耽美主義を代表するビアズリーの作品はその当時悪魔的人気を誇っていたオスカー・ワイルドサロメの挿画で一気に世間を騒がせますが、このあと25歳で儚くもこの世を去りました…

彼の描く蠱惑的な世界は本当にいつの時代にみても人を虜にする力があるんじゃないかな。

 

さてさて家具です!美術館で家具?って思う方もおられるでしょうが家具の世界も物語がいっぱいです!

 

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コロマン・モーザー「アームチェア」製造1903ー1904年

正方形、円を基本のモチーフとするウィーン工房に代表されるデザインの椅子です。

その後の機械時代のデザインを予見させる歴史的意義の高いものといわれています。

が、それを見抜くのはまだまだ私には早いようです笑笑

個人的に、どこかベビーベッドを彷彿とさせます。

 

 

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倉俣史郎「ミス・ブランチ」デザイン1988年 製造1989年

こちら倉俣史郎の代表作「ミス・ブランチ」

透明アクリルでできた椅子の中に真っ赤な薔薇(造花)を閉じ込めたロマンチックな作品。

テネシー・ウィリアムズ原作の舞台/映画欲望という名の電車の主人公の名前がこちらのタイトルの由来となっているそう。

下にうつる薔薇の影が美しいです!

にしても座り心地はどんな感じなんでしょ?

間違いなく背筋は伸びるでしょうね(笑)

 

他にも、マルセル・ブロイヤー「クラブチェアB3」もありました!

こちら世界初のスチールパイプ椅子!

自転車をこいでいるときにハンドルから思いついたデザインだそう(笑)

天才は目の付け所がちがうなあ…

別名「ワシリーチェア」とも呼ばれていますね

バウハウスにてマルセルの教授だったワシリー・カンディンスキーのために作られたということからだそうです^^

 

アアルトの「パイミオチェア」なんてものも、実はその当時結核が猛威を奮っていた時代で、結核患者が座ると呼吸しやすいように設計されている逸品。

ぜひ座ってみたいリクライニングです。

 

現在よく見かけるデザインの家具も、歴史をたどってみると面白いものがいっぱいありますよ♪

 

大阪中之島美術館、現在はモディリアーニ展を開催中です。

ぜひそちらの方も行ってみて下さいね!

館内ゴミ箱がないとのことなんでペットボトルとか持ってこられた方とかは気を付けた方がいいかもです

 

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ヤノベケンジ「SHIP'S CAT(MUSE)(2021)」

こちらでもミューズが見守ってます!

そして館内には同じくヤノベケンジ作品のジャイアント・トラやんが眼を光らせています!

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ヤノベケンジジャイアント・トラやん」

 

 

ではではまた明日~!