ゆるふわの仙厓 福岡市美術館

今日は脱力系でいきたいと思います!

はい、可愛い~~~

仙厓義梵「犬図」19世紀前半 福岡市美術館


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仙厓義梵(センガイギボン)によって描かれたワンちゃんです。

仙厓は岐阜で生まれ、博多にて活躍した禅僧ですが、還暦を過ぎたあたりから絵や書を本格的に始めたそう。

にしてもゆるふわの極みです!

なんですかこのフォルム!そしてどこにくくりつけられてるんですか!きゃふんって鳴いてますやん!

 

同じく福岡市美術館に所蔵されている作品

仙厓義梵「指月布袋図」19世紀 福岡市美術館


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「あの月が落ちたなら誰にやろふかい」と書かれています^^

すっぽんぽんで手がカニの子供たちがそれを聞いてはしゃいでいますね(笑)

お尻かわいい~~~っ

 

ちなみに満月は禅の世界では悟りを意味しています。

それだけ悟りの境地は遠いんですね~。

そして描かれてはいないお月様を指さしていることで、こっちが勝手に脳内で想像しちゃうので絵のスケールも広くそして自由になりますね!

 

しかし!真の素人画として江戸時代に仙厓ブームを巻き起こしていた彼ですが、

仙厓義梵「布袋図」19世紀 福岡市美術館


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どうですこの差!同じ布袋さんですよ!

いやいや上手すぎるでしょう!

とても同じ人が描いたとは思えない仕上がり!

あの絶妙なタッチはこの確固たる土台の上でこそ成し遂げられたことなんでしょう。

 

70代で自分の絵には決まりがなく自由である!という意味の「厓画無法」を宣言し80歳を超えてもその人気は衰えることなかったという仙厓。

なかなかなハードワーク状態です。

 

ひっきりなしに皆が家に絵を依頼しにきて紙を置いていくさまを見て、

「うらめしや わが隠れ家は雪陰か 来る人ごとに 紙おいてゆく」

という歌を詠んでいます。

意味は「わしの家はおトイレか!」ってツッコんでいる歌です(笑)

 

それではこちらも同じく福岡市美術館蔵のもの

仙厓義梵「円相図」19世紀 福岡市美術館


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「これ食ふて御茶まひれ」

と書かれているその横の〇はお餅だそうです!

絵にかいた餅とかけたのでしょうか?

ただしゅるっと丸を描いてあるだけのはずなのに、仙厓が描くと美味しそうに見えてきちゃいますね^^

ある意味とても日本的な仙厓の絵。見れば見るほどハマってしまいます!

 

さすが博多で活躍した仙厓の作品なだけあって、福岡市美術館にはたくさんの仙厓の書画が所蔵されています!

2023年の2月まで仙厓展もやってますのでね!

 

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