大原美術館ー常設展パート2ー

こんにちは!

前回に引き続き、大原美術館です^^

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美術館前の美観地区

エル・グレコを先に紹介してしまいましたが、まず一番初めに私たちを出迎えてくれるのが、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの大きな作品「幻想」です。

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「幻想」ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 1866年 263.5×148.5

 

作品紹介詳細 | 大原美術館

一気に別世界へ誘ってくれる物語の挿絵のような一枚です。

この作品は女流彫刻家のクロード・ヴィニョンの家の壁に飾られるために描かれた4連作のうちの1作で、他の3作品(瞑想・歴史・緊張)はフランスのトゥルコワン美術館が所蔵しているとのこと。

あ~早くまた海外の美術館にも行けますように!!

ペガサスを蔦のようなもので捕まえようとしている女性は、女神アテナなのか聖母マリアなのか…

なんだか、右下に描かれている少年(キューピッド説)よりも年上であろう女性の方が無邪気に見えてしまいます(笑)

特定の時代や国、人を超えた主題であるからこそ、神秘的で永遠に人を惹き付ける作品となっているんですね。

 

26歳の時、ロマン主義ドラクロワらに師事したシャヴァンヌですが、のちにイタリア旅行でフレスコ画と出会い魅せられ、自身の作品にもその影響がみられます。

静謐な美しさを求めた彼にとって激情的なロマン派とは合わなかったのでしょう…

 

フレスコ画とは、漆喰が施されたまだ乾く前の壁に、直接水で溶かれた顔料で描いていくルネサンス期のイタリアで盛んだった壁画技法です。

すなわち、生乾きのフレッシュなうちに描くことからフレスコという名がついたそう。

塗りなおしがきかない技法で、失敗した際は漆喰から剥がさなければならないという、完成間近になるにつれて非常にドキドキするもの…

でも持ちが良く、発色も豊かなので、現在でもその当時の作品を見ることができたのでしょう。

有名なのがミケランジェロですね!

 

 

ピサロやシャヴァンヌやモネ、ゴーギャンピカソといった20世紀までの西洋の美術作品はもとより、日本のその当時の作品も沢山あります!

 

麗子で有名な岸田劉生の「童女舞姿」、日本生まれのフランス画家でレジオンドヌール勲章まで授与された藤田嗣治レオナール・フジタ)の「舞踏会前」、セザンヌゴッホに心酔し、ヴラマンク(アサヒビール大山崎山荘美術館の春のコレクション - 美術幼稚園)に師事した佐伯祐三(最近は中之島美術館で郵便配達夫が話題でした)

そして何よりこの大原美術館にとってなくてはならない人物、児島虎次郎の作品たち!

 

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児島虎次郎「睡れる幼きモデル」1912年 116.2×88・5

作品紹介詳細 | 大原美術館

色合いが華やかで印象派的な色彩を持ち、暖かみがある虎次郎の作品たち。

この作品なんてモデルの女の子の可愛らしさが120%伝わってきません!?

休憩時間の一幕なのか、他のものを描いていた虎次郎の横でたまたま寝落ちちゃったのを急遽モデルにしたのか、どうなんでしょう?

でもお洒落な服をきて立ったまま寝てるので前者ですかね?

にしても可愛い一枚^^

 

そしてそしてー!

前にアサヒビール大山崎山荘美術館の回でも紹介した、民藝運動にゆかりある面々の作品も豊富です!

米蔵を改装した展示室に飾られているバーナード・リーチ濱田庄司河井寛次郎富本兼吉芹沢銈介の染め物、、、etc

 

そして版画家の棟方志功

「わだばゴッホになる!」の名言が有名ですね♪

彼にとっては、ゴッホが画家という意味の言葉だと思っていそうですが(笑)

 

好きという気持ちを原動力にした彼の作品は、本当にどれも作品から感じられるエネルギーが圧倒されるほどもの凄く、私はそんな棟方さんの作品が大好きです!

よし!明日からも頑張ろう!って気持ちにさせてくれます^^

 

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近くにあったお店の看板が棟方志功っぽい書体に見える(笑)

 

次回、大原美術館の新児島館についてです!